トップページ> 磁束密度、磁界強度の単位換算
換算の条件によっては(表示桁数、小数点位置)誤差が大きくなる場合がございます。
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正確性が必要な場合は以下CGS単位系⇒SI単位系の換算式を使用し、計算していただけます様お願いいたします。
項目 | SI単位系 | CGS単位系 | CGS単位系⇒SI単位系 | ||
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記号 | 名称 | 記号 | 名称 | ||
磁束密度 | T | テスラ | G | ガウス | 10000[G]=1[T] |
磁界の強さ | A/m | アンペア毎メートル | Oe | エルステッド | 1[A/m] = 4π/1000[Oe] |
CGS単位系では1[G]=1[Oe](真空中) 真空中では磁場の強さが1エルステッドのとき磁束密度は1ガウスとなるためCGS単位系ではこれらは同一のものとして扱えるが、物質中では一般的に磁場の強さと磁束密度は異なる |
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磁束 | Wb | ウエーバ | Mx | マクスウエル | 108Mx=1Wb |
通常は磁界(磁場)の強さをエルステッド、アンペア毎メートルという単位で表記し、単位面積あたりの磁束密度(磁力線の束の密度)で表すときは、ガウス、テスラという単位で使用します。
単位の定義が違いますので、真空中、磁性材料の内部等条件が違うと磁界強度、磁束密度は比例関係にありません。
上の換算スプリクトは通常測定を行う真空中(空気中)を対象としています。したがって1エルステッド≒1ガウスとさせて頂いています。
マグネットの特性を表す項目に残留磁束密度(Br)と保磁力(HC)があります。
通常は残留磁束密度に使用される単位はガウス、テスラ、保磁力はエルステッド、アンペア毎メートルを使用して表記します。
なぜ別の単位を使用して表記するのでしょうか?
残留磁束密度は文字通り、磁力線の束の密度のことですのでガウスを使用しますが、保磁力はマグネットの磁化極性ををひっくり返すために加えなければならない逆向きの磁界の大きさのことですので、エルステッドを使用して表記します。
マグネットの磁化状態を測定するのに、ガウスメータ又はフラックスメータを使用します。
フラックスメータは磁束量を測定するもので単位はウエーバ又はマクスウエルを使用します。
1ウェーバの定義は「一回巻きの閉回路(コイル)内で回路に鎖交する磁束が1秒の間で均一に変動したときに、電磁誘導により1Vの起電力が誘起される磁束量」となっています。
フラックスメータはセンサー部(コイル部)に磁束の変化を与え誘起された電圧を時間積分します。その鎖交磁束数に比例した電圧を指示します。
磁束量についてさらに詳しく
ガウスメータは磁束密度を測定します。単位はガウス又はテスラを使用します。
1テスラ(T)の定義は「磁界の方向に垂直な面の1m2につき1Wb(ウェーバ)の磁束密度」です。 したがって 1Wb/m2=1T という式が成り立ちます。
例えると、ウェーバがその国の総人口ならば、テスラは特定のあるポイントの人口密度に当てはまります。
フラックスメーターは対象マグネット全体の磁化状態を素早く把握するのに適しています。ガウスメーターはある特定位置においてピンポイントの磁化状態を測定可能です。よって測定位置データと組合せる事によって詳細な磁化状態の解析等が可能になります。
ガウスメータのセンサーはホール素子を使用し、磁界によって発生したホール電圧を発信器とアナログスイッチにて検知しています。
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