着磁ヨーク、着磁コイル

概要

着磁を行なう際に、マグネットが磁性を得る為の磁界を発生させるのが
着磁ヨーク、着磁コイルです。

弊社では対象となるマグネットの種類、形状、着磁パターンによってオーダーメイドで製作いたします。

  • 着磁ヨーク、コイルの性能は直接対象となるマグネットの性能に反映されますので、着磁方法、着磁条件に見合った最適なものを選択する必要があります。
  • 着磁ヨーク、コイルを使用するにおいて、対象となる着磁電源装置も最適なものを選択する必要があります。詳細は着磁電源装置のページをご参照ください。

着磁ヨーク

着磁コイルがN極、S極の2極のみの着磁が可能なのに対して、着磁ヨークはコイルと透磁率及び飽和磁束密度が高い材質で磁気回路を形成し、様々な磁化パターンを可能にします。

下の画像は要求される着磁方法、磁化パターンとそれに対応する着磁ヨークの製作例の画像を切り替えて表示します。 画像をクリックすると拡大表示します。


内周面28極着磁ヨーク
自転車等の発電機用
内周面28極
外周面スキュー14極着磁ヨーク
モーター用リング
外周面スキュー14極
シート用着磁ヨーク
シートマグネット用
2.5mmピッチ
IPMモーター用外周面8極着磁ヨーク
IPMモーター用
外周面8極
平面60極着磁ヨーク
磁気センサー用
平面60極
内周面スキュー4極着磁ヨーク
モーター用リング
内周面スキュー4極
外周面8極着磁ヨーク
モーター用リング
外周面8極
外周面8極着磁ヨーク
モーター用セグメント
外周面4極
外周2極着磁ヨーク
組立済みモーターの後着磁用
外周2極
平面20極着磁ヨーク
フライホイール用
平面20極
内周面12極着磁ヨーク
発電機用
内周面12極
外周面+平面4極着磁ヨーク
モーター用セグメント
外周+平面4極

弊社では着磁ヨークに特に求められている以下の点に重点をおき、設計、製作しております。

  • 耐久性(製作に於ける高い技術、最適なモールド材の選定)
  • 飽和着磁に充分な発生磁界を可能にする効率の良い磁気回路の設計
  • 作業性を向上させる位置合わせ、取り出し治具の製作
  • 通電によって発生するジュール熱に対する効率の良い冷却方式

着磁コイル

着磁コイルは下図にあります様にN,S単極(2極)の着磁が可能です。

着磁コイルイメージ

一見単純な構造に見えるコイルですが、希土類系マグネットの飽和着磁を行う為には高い発生磁界が必要です。着磁コイルにはこの高い発生磁界と共にコイルを外側に押し広げようとする強い力が発生します。又、通電する事によって発生するジュール熱も考慮しなければなりません。

弊社ではより安全に、より効率よくご使用なさっていただけるよう、充分な強度、発熱を抑える冷却方式等考慮し、設計、製作を行っております。


着磁コイルの製作例

着磁空芯コイル

水冷式空芯着磁コイル

着磁空芯コイル(横置き型)

着磁コイル(ワークセット治具付き)


磁気応用製品の製造
東洋磁気工業株式会社

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